1. CFRPの市場
出典元:富士経済「炭素繊維複合材料(CFRP/CFRTP)関連技術・用途市場の展望 2019」 *2020年以降予測
01_CFRP市場規模推移・予測
PAN系炭素繊維の市場規模推移および予測
・現状はCFRP用途を中心とした市場構成となっており、CFRTP市場は数量ベースで約6%程度にとどまっている。
・今後もCFRP用途を中心とした構成が予測され、2025年度以降は自動車用途が拡大することで、CFRTP市場比率が上昇すると予測される。
・2030年にはCFRTP向けの市場比率が数量ベースにおいて19%前後まで拡大すると予測される。
02_用途別販売推移・予測
・CFRP市場では2017年は航空機と風量発電ブレードを中心とした市場構成となっている。
・特に航空機は金額市場においてシェアの約44%を占めている。
・2030年に向けて、自動車、圧力容器、建築・土木の市場が大きく拡大する見通しである。
・CFRTP市場では既存の静電部品、摺動部品のシェアが高い。
・2025年以降、熱可塑性ラミネート等の採用で自動車分野が大きく拡大、2025年には静電部品、摺動部品を超え最大用途になると予測される。
2. FRPの用途
産業機器
●絶縁用テープ・スペーサー
●コイル・マグネット補強など
土木・建築
●橋脚・床板補強基材
●防水・断熱資材
海洋船舶
●レーダーアンテナ・レドーム
●断熱・溶接用織物
搬送・膜材
●搬送ベルト補強基材
●ゴム補強ベルト・コードなど
ケーブル・管材
●ケーブル補強基材
●FRP トラフなど
濾過浄水
●浄水用濾過クロス
●耐熱フィルターなど
医療機器
●X線検査装置天板・カセッテ
●MRI検査装置部品など
電気通信
●アンテナリフレクター
●レーダードームなど
航空宇宙
●炭素繊維織物
●炭素繊維先端複合材
スポーツ・レジャー
●釣竿・自転車
●ゴルフ・テニスなど
輸送車輌
●パンタグラフカバー
●自動車用CFRP 開発部品など
エネルギー
●発電用ブレード
●風力発電用ナセルなど